本研究の全体目的は、授業内容などフォーマルな教育面に限らず、学生文化などインフォーマルな面での大学教育の効果を視野に入れた分析を行うことによって、卒業生・在校生による総合的かつ効果的な大学評価のあり方を検討することにある。この目的に則して、4年計画の初年度に当たる本年度は、以下の作業を行った。 (1)5つの四年制大学、2つの短期大学の卒業生を対象とした郵送アンケート調査の解析、(2)それとの比較を行うため、1つの四年制大学の在校生を対象に、ほぼ同じ質問項目からなる質問紙調査のみならず、3つの四年制大学を対象に、生活時間調査を実施(現在解析中)、(3)クラブ活動の実態についての在校生インタビュー調査などを実施した。 なお、とくに(1)の解析結果については、「研究発表」欄に掲載した論文等で報告を行ってきた。それら論文では、卒業生と在校生で大学評価のあり方がいかに違うのかについての比較検討などを行った。(2)、(3)については、現在集計・解析中である。 なおこの研究を進める上で、図書費は必要文献の充実、旅費は調査打合せ、謝金はデータ入力、消耗品はそれら資料の整理のために用いた。
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