研究課題/領域番号 |
11610296
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研究機関 | 帝塚山学院大学 |
研究代表者 |
米田 伸次 帝塚山学院大学, 国際理解研究所, 所長 (30258074)
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研究分担者 |
岩崎 裕保 京都芸術短期大学, 助教授
今西 幸蔵 京都学園大学, 人間文化学部, 教授
田淵 五十生 奈良教育大学, 教育学部, 教授
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キーワード | 地球市民 / 生涯学習 / 人権教育 / 人間文化 / 平和の文化 / フェア・トレード / 国連・ユネスコ / 内なる国際化 |
研究概要 |
95年より始まった「国連人権教育10年」のめざす「人権文化」を基盤に据え、2000年の国連「平和の文化国際年」を基点にして、「平和の文化」を生涯学習を通して地域に築くという国連、ユネスコのグランド・デザインを日本の自治体、市民団体はどのように受け止め、具体化しようとしているのか、その実態を明らかにするとともに、今後に向けての課題を提示しようとするところに本研究のねらいがあり、このねらいに向けて4名の研究者は99年度は次のような研究を行った。 米田は、府県レベル(21)、市レベル(18)の自治体の「国連自治10年行動計画」を収集、分析し、注目すべきいくつかの自治体を抽出、さらにそれら自治体の「生涯学習」・「国際化」指針を収集、分析中である。さらに人権教育の生涯学習機関としての隣保館、解放会館、人権文化センターの役割に注目、全国の注目されるこれからの機関の資料収集と先行研究データの分析を行った。次年度は、これらのなかから抽出したいくつかの機関の調査を行う予定である。 田淵は、「内なる国際化」、日本人と外国人の共生を探るをテーマに、奈良にある夜間中学を調査、過去10年間における在籍者の変化を調査、夜間中学が社会教育の役割を代行してきた実態を明らかにした。 今西は、自治体の第三セクターが「人間文化」「平和の文化」構築に果たす国際交流センターの役割に注目、全国のセンターの資料収集、その実践分析を完了、いくつかの注目すべきセンターを抽出、これらを実地調査中である。 岩崎は、市民社会におけるフェア・トレードの位置づけとその機能の比較検討から主題のねらいにせまるべく、ニュージーランド、イギリスのフェア・トレードの調査を踏まえ、日本の代表的な二つのフェア・トレードの調査に取り組み中である。
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