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2001 年度 実績報告書

適応指導教室における体験的活動が不登校児童生徒の回復過程に果たす役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610305
研究機関独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター

研究代表者

谷井 淳一  独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター, 事業部事業課, 主任研究官 (70312204)

研究分担者 沢崎 達夫  目白大学, 人間社会学部, 教授 (90143180)
キーワード不登校 / 適応指導教室 / 集団活動 / 体験活動 / 学校復帰 / 再登校 / 保健室登校
研究概要

全国847の適応指導教室に対し,適応指導教室に通う児童生徒の1学期から半年後の3学期末にかけての状況変化を問う調査を実施した。第1次調査(1学期)は,347の教室から2214人分,第2次調査(3学期)は,300の教室から1899人分のデータを得た。
(1)半年間の教室活動の結果,指導職員調査では「みんなと相談しながら学習ができる」,「多くの通室児童生徒と会話できる」,「学習について指導員に質問したり相談できる」,「自由時間に友だちと遊ぶことができる」,「自分の考えをみんなに伝えることができる」,「一人で読書や学習などの活動ができる」などの活動状況の諸側面に関してかなりの向上が見られた。
(2)適応指導教室に通いながら登校行動もし始めた段階を学校復帰途上の段階と呼ぶ。学校復帰途上の段階の児童生徒が,適応指導教室の支援を離れて,学校のみに通うようになることを「完全」学校復帰と呼ぶと,1学期末に学校復帰途上段階だった,633人中92人(15%)が適応指導教室を巣立って授業に復帰,保健室等登校も含めると合計156人(25%)が適応指導教室を巣立っており,半年間の「完全」学校復帰率は25%である。しかし,逆に,19%は適応指導教室にしか通わない状況に逆戻りしている。
(3)学校との接触がなく適応指導教室にしか通っていなかった児童生徒1266人では,学校との接触が始まったことを「学校復帰開始」とすると,3学期末までの半年間で,授業への復帰が127人(10%),保健室等登校も含めた学校復帰を開始したのは367人(29%)で,半年間の学校復帰開始率は29%である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 谷井淳一, 沢崎達夫: "指導スタッフからみた適応指導教室に通う児童生徒の半年間の変化"独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター研究紀要. 第2号(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 沢崎達夫, 谷井淳一: "適応指導教室に在籍する児童生徒の実態とその変化"目白大学人間社会学部紀要. 第2号(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 谷井淳一, 沢崎達夫: "適応指導教室における体験的活動が不登校児童生徒の回復に果たす役割に関する研究"独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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