研究概要 |
1.中津川に出張し,間家と市岡家に所蔵されている大量史料を順次撮影・整理をおこなった。 2.間半兵衛家の本家に当る間杢右衛門家(現在の当主は東京在住の間和雄氏)が所蔵する幕末維新期の日記及び店卸帳を調査し,撮影した。 3.中津川国学者のネットワークは東美濃においては,北部の付知町にまで達しているため,同町の田口慶昭氏宅(幕末期の当主は平田国学者)を訪問し,関係史料を調査・撮影した。その際,同家の遠縁に当り,幕末にオランダ留学生の一人となった田口俊平の伝記史料も調査・撮影することが出来た。 4.馬籠の藤村記念館所蔵の「大黒屋日記」は,中津川宿の動静を知る上で不可欠の史料であるため,撮影申請をおこなったが,プライヴァルー問題の記載を理由に拒否された。この結果,同館に赴き,必要部分の筆写をおこなった。この作業は次年度も継続する予定である。 5.北三河稲武町の古橋源六郎家は,中津川国学者と深い関係を有し,幕末期の当主は平田国学者だったので,同家に赴き,調査・撮影をおこなった。 6.飯田市を訪問し,同市の平田国学者関係史料の収集方について調査した。 7.1859年〜1860年の間半兵衛・馬島靖庵の横浜生糸貿易と平田銕胤門への入門との関係について,これまで収集した史料をもとに論文を作成し,雑誌に投稿した。
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