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2001 年度 実績報告書

3世紀から7世紀に至る書写材料の変遷とその制度・学術上への影響

研究課題

研究課題/領域番号 11610372
研究機関京都大学

研究代表者

冨谷 至  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70127108)

キーワード晋律 / 晋令 / 泰始律令 / 周礼 / 簡牘 / 紙
研究概要

晋泰始4年(268)、これまでの漢律、魏律を改定して、新たに晋の法典が制定される。これは、中国史上はじめて律典と令典という二つの法形式が成立する画期的なものであった。
この二つの法典を生み出した原因を明らかにした論文が「晋泰始律令への道」(『東方学報』73)である。
書写材料が簡牘から紙に変化した結果、ファイルとしての機能に優れていた簡牘からすでに書籍として使用されていた紙に主権者の命令たる令が書写され編纂されるに至ったこと。
今ひとつは、後漢期に隆盛となる禮教主義、その礼の理念と形式が現実の法として採用され、とりわけ行政法規的性格をもつ『周禮』が、現実上の行政法規たる令典へと結びつけられていった、以上が解明された成果である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 冨谷 至: "晋 泰始律令への道 第II部 魏晋の律と令"東方学報 京都. 73. 49-84 (2001)

  • [文献書誌] 冨谷 至: "流沙出土の文学資料"京都大学 学術出版会. 543 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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