研究概要 |
13年度 「古代東北アジアにおける都城と墓制」に関する研究をおこなった。年代的には紀元前後から8世紀,高句麗・渤海,魏晋・北朝・隋唐,倭(日本)の古墳〜奈良時代、地域的には中国大陸の華北・東北地方(遼寧省・吉林省・黒龍江省)と朝鮮半島を対象とした。 中国東北地方と朝鮮半島にまたがる諸研究は,当該の国(中国・北朝鮮・韓国)によって進められているが,政治的な制約をのりこえて,東北アジア全域にわたる研究が不可欠である。 13年度は、東北アジアの各地域における都城と墳墓(王陵・壁画墳)のフイルド調査をつうじて,次のような諸テーマについて研究した。 鳥居龍蔵と東北アジア研究,三韓・倭と馬形帯鉤 高句麗の王陵と王権-陵園制・戦争・支配形態-,三国新羅と倭の国際関係,漢代の製鉄技術と鉄官,遼東地域における漢魏墓制,三燕(前燕・後燕・北燕)の墓制と文物,キトラ・高松塚古墳と唐・高句麗・渤海壁画の比較などについての調査・研究を実施した。
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