(1)信濃地域における出版物の調査 ○信州大学所蔵資料を中心に松本藩版等信濃出来の出版物の書誌データと写真を収集した。 (2)信濃地域における書商の調査 ○信濃書商の関った書籍、またそのデータ(仕入印・貸本印等)の収集を行った。 ○松本高美家所蔵の文書の撮影をほとんど終え、解読作業を継続して行っている。 ○松本市文書館所蔵市川量造関係文書を調査した。 (3)信濃における書籍流通の調査 ○主として近代教科書の流通網についての資料を収集した。 (4)書籍・摺物の享受に関する調査 ○松本高美家所蔵本の調査、また新潟県小千谷市魚沼神社・広川家の旧蔵書を調査した。 (5)研究基盤の整備、成果の公表 ○書籍・摺物の文化史的研究の基盤作りを目的として『書籍文化史』第一集を発行した。A5版150頁。ここに『近世書籍研究文献目録』の補遺を128頁掲載した。また、各界から募った三編の論考を掲載した。
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