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2000 年度 実績報告書

草双紙と役者絵-寛政期の黄表紙を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 11610459
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

山下 則子  国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (40311162)

研究分担者 浅田 徹  国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (10300691)
キーワード草双紙 / 近世演劇 / 歌舞伎 / 浄瑠璃 / 浮世絵 / 役者絵
研究概要

科学研究費補助金の交付を受けた2年目である本年度は、従来の草双紙研究から更に新しい成果を得るために、国外在の草双紙の書誌調査、影印作成を行った。また、演劇からの影響を研究するのに必要不可欠な役者絵も、国外在の新資料を調査し、影印を作った。即ち、イギリス、ロンドンの大英図書館・大英博物館において、日本には存在していない草双紙を中心に書誌調査を行い、今までの研究を補足する資料を発見した。併せて昨年度に国内の各文庫に出かけて調査及び写真撮影等の影印作成を行った草双紙や、役者絵の整理・分類を行った。
これらの研究の成果として、2000年12月9日、第24回歌舞伎学会秋季大会における学会発表として、「三代目豊国画錦昇堂板役者大首絵・『今昔忠孝家賀見』と画稿二種」を行い、数多くのスライドを用いて、新出の三代目歌川豊国とその弟子達による下絵資料を紹介し、錦昇堂板役者大首絵や『今昔忠孝家賀見』との関連を考察し、高い評価を得た。また、2000年12月20日発行の歌舞伎学会会誌、『歌舞伎-研究と批評-26号』において「初代中村仲蔵と草双紙」と題した学術論文を発表し、初代中村仲蔵が草双紙に描かれているものを大きく分類分けし、その中で、特に演劇史的に重要な意味があると思われるものについて、役者絵をも用いて論及している。その他、『調査研究報告21号』(2000年9月発行)に、「『役者絵原稿』と三代目歌川豊国画役者大首絵」を発表し、三代目歌川豊国画の幕末の役者名鑑の揃い物の成り立ち等を考察した。これらの研究成果は、歌舞伎等の演劇研究、草双紙等の国文学研究、役者絵等の浮世絵研究といった、多分野の研究者から注目されている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高橋(山下)則子: "キオッソーネ東洋美術館蔵『おけさはなし』について"調査研究報告. 21号. 223-238 (2000)

  • [文献書誌] 高橋(山下)則子: "『役者絵原稿』と三代目歌川豊国画役者大首絵"調査研究報告. 21号. 239-278 (2000)

  • [文献書誌] 高橋(山下)則子: "初代中村仲蔵と草双紙"歌舞伎-研究と批評-. 26号. 35-48 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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