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1999 年度 実績報告書

事態把握のタイポロジーについての認知言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610485
研究機関東京大学

研究代表者

大堀 俊夫  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20176994)

研究分担者 坪井 栄治郎  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40180046)
西村 義樹  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20218209)
キーワード認知言語学 / 類型論 / 移動表現 / 日本語 / 意味論 / ナラティブ
研究概要

平成11年度は、事態把握について実証的な言語間の比較分析を行うため、研究の基礎となるデータ収集を開始した。本研究では、非言語的インプットに基づいて話し手がストーリーを言語化したデータを収集・分析した。この方法の特色は、共通のインプットによることで、事態把握を実現する言語的手段の抽出・実証が組織的に行われることである。具体的な内容は次の2点にまとめられる。1)実験に用いる非言語的インプットとして、2通りのフィルム(どちらも台詞がなく、移動を主にした動きの比較的多いアニメーション映画を使用)を選定し、日本語を中心に談話データを収集した。20人ほどのデータが集まり、特に短いものを除いてコンピュータ入力を行った。ただし、現段階ではプレインテキストのままであり、イントネーションや言いよどみなどもコーティングする必要がある。2)移動表現の類型の研究として、L.Talmyによる先駆的研究をふまえ、その成果の一部を国内で発表した。そこでは事態の言語化におけるマクロ的コンテクストの作用にも注目を払った。これを発展させたものを、2000年4月にアントワープで行われる学会で発表する。今後は他の言語についてもデータ収集を進める予定である。同時に、国内外の研究者との協力も視野に入れ、対象とする言語の拡充すとともに、事象構造についての新たな理論の構築を目標として研究を進める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金原いゆいね,田中こずえ,ルタイワン・ケッサタン,大堀壽夫: "移動表現の類型と談話フレーム―Ways to travel in East Asia"関西言語学会(KLS). 24. (2000)

  • [文献書誌] 西村義樹: "多照研究への認知言語学的アプローチ"認知言語学の発展. (2000)

  • [文献書誌] Eijiro Tsuboi: "Cognitive Models in Transitive Constructual in the Japanese Adversative Passive"Constructions in Cognitive Linguistics.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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