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2000 年度 実績報告書

語彙拡散理論と生物変化理論-英語の史的発達に基づいて

研究課題

研究課題/領域番号 11610512
研究機関鶴見大学短期大学部

研究代表者

小倉 美恵子  鶴見大学短期大学部, 総合教育, 教授 (60074291)

キーワード語彙拡散理論 / 生物変化理論 / 脳と言語の共進化 / 語義変化 / 語順変化 / 母音体系の出現 / 神経ネットワーク / 進化計量法
研究概要

語彙拡散理論と生物変化理論の類似性を,英語の史的発達からのデータに基づき,脳の進化と言語変化の共進化(brain-language coevolution)の観点から,1.語義変化,2.統語変化,3.音韻変化について考察した。
1に関しては,神経ネットワーク(neural network)を用いて,語義表象と概念の単なる関係から,概念と概念の関係を表わす統語法への出現の経路を明らかにした。その過程の中で,全体論的な意味から,語が出現し,語が追加されたり,削除されたりする動的なシステムを構築した。
2に関しては,神経ネットワークを用いて,中央埋め込み文により生ずる回帰的非整合性が,言語の習得に直接的に影響を及ぼすことを示した。中央埋め込み文は,記憶という観点からは,理解することが困難なため,必然的に避けられ,これにより語順の出現,発達は決定されることを明らかにした。
3に関しては,進化計量法(genetic algorithm)を用いて,音と音の間の知覚的距離を出来るだけ遠くする制約と,発音のし易さという生成的制約に適合しながら,ランダムな状態から,母音体系がどのように出現したかを明らかにした。更にDE,MEの低母音の音価も予測出来ることを示し,体系内に於る低母音の競合という興味深い結果もシミュレーションにより得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mieko Ogara: "Perceptual Factors and Word Order Change in English"Proceedings for the 11th International Conference on English Historical Linguistics. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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