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2001 年度 実績報告書

ベルギー文化のアイデンティティ―ナショナリズムからコスモポリタニズムへ―

研究課題

研究課題/領域番号 11610518
研究機関神戸大学

研究代表者

小林 和子 (岩本 和子)  神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (60203410)

キーワードベルギー / 民俗精神 / 文化的アイデンティティ / 象徴主義 / ローデンバック / 死都ブリュージュ / 言語法 / 芸術文化政策
研究概要

1 前年度にブリュッセルの文化省や劇場において行なったベルギーの舞台芸術政策の現状についての聞き取り調査の結果を整理・検討し、それを神戸大学国際文化学会公開シンポジウム「世界の芸術文化環境と地域社会」において報告した。また、「芸術文化政策の国際比較研究」の一環として論文にまとめ発表した。
2 連邦体制におけるベルギーの言語法について調査・検討し、その部を翻訳紹介・解説することで、多言語国家の言語文化的アイデンティティを探る一助とした。
3 メーテルランクの戯曲と並んで、世紀末ベルギー象徴派を代表する小説『死都ブリュージュ』を書いた作家ローデンバックについて、資料の検討やテクスト分析を行ない、またこの小説をもとに創作されたオーストリア人作曲家コルンゴルトのオペラ『死の都』や、映画、文学作品、絵画などとの比較も通して、フランドル民族意識の特質の解明を試みた。
4 19世紀のロマン主義から世紀末象徴主義にいたる芸術文化活動の流れをひととおり追うことができ、また他の研究プロジェクトの一環としてではあるが、現在のベルギー文化の状況についても舞台芸術政策についての調査を通して考察を深めつつある。平成14年2月と3月にはブリュッセルにおいてさらに時間をかけて現状調査と文献収集を行なう予定でもある。これらの成果を整理し、独立以来のベルギー文化アイデンティティの問題について全体としてまとめる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岩本和子: "メーテルランク『ペレアスとメリザンド』における民族精神(1)-ドビュッシーによる<女中たち>の削除をめぐって-"国際文化学研究(神戸大学国際文化学部紀要). 15. 1-34 (2001)

  • [文献書誌] 岩本和子: "ベルギーの舞台芸術政策-連邦国家の模索-"国際文化学研究. 16. 53-65 (2001)

  • [文献書誌] 岩本和子: "ローデンバック『死都ブリュージュ』における民族性の問題"国際文化学研究. 17(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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