研究概要 |
今年度は,昨年に引き続きビューヒナーの作品の研究史ならびに時代背景の研究を行なった。その成果を平成12年度に発表した。(『ヴォイツェック』と『レンツ』の時代背景。広島大学文学部紀要,第60卷特輯号3.1-95頁) これに引き続き,『ダントンの死』と『レオンスとレーナ』の研究にも着手し,群集のテーマについて考えた。そのため,ビューヒナーから多大な影響を受けたと思われるデュレンマットの作品,『ある老貴婦人の訪問』を扱い,広島独文学会で研究発表を行なった。 また,これまでの研究の成果を,九州大学文学部に博士論文として提出し,平成12年七月に学位を得た。(博士論文,題目:「殺人者の言葉から始まった文学-G.ビューヒナー研究」)
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