研究概要 |
本年度は,主導権を特徴付ける談話行為について,統計的手法に基づく認識手法の検討を行った. ●談話行為の認識手法の比較音声対話コーパスを利用して,以下の統計的手法により,談話行為の推定を行った.交差検定法による評価の結果,ベイズ決定則とNグラムの組み合わせが,最もよい精度(平均約60%)で,談話行為を認識できることを確認した. -文書頻度・逆文書頻度 -ベイズ決定則 -Nグラム -索引語頻度・逆文書頻度とNグラムの組み合わせ -ベイズ決定則とNグラムの組み合わせ ●談話行為の再構成 最適な談話行為の分類を探索するために,情報検索における索引語モデルに基づくクラスタリングを行い,分類の再構成を試みた.再構成の結果,23分類の分類が14分類にまとめることができた.さらに,ベイズ決定則とNグラムの組み合わせにより,平均約68%で,談話行為を認識できることを確認した.
|