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1999 年度 実績報告書

「相づち行動」の機能・形態・分布に関する記述・分析

研究課題

研究課題/領域番号 11610565
研究機関常磐大学

研究代表者

川嶋 弘行 (西澤 弘行)  常磐大学, 人間科学部, 講師 (50296068)

キーワード相づち / 会話 / 手話 / 語用論 / childes / 難聴 / 失語症 / 痴呆症
研究概要

1 (健)聴幼児に関する資料(縦断観察による録画・録音データ)収集と、CHILDESシステムによるスクリプト化をおこなったが、これについては、次年度も継続する(当初の計画に変更なし)。
2 難聴児および失語症患者についての資料は、既存資料にあらたな資料を加える方向で再検討しており、現在、準備中である。
3 痴呆症老人のデータに関しては、特定の学術雑誌(語用論関連の国際誌)の特集号の論文化の為に、再分析をおこなっている(論文執筆中)。
4 日本手話の資料については、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科教官の市田泰弘氏の協力を得る事が出来た。氏によって提供された、ろう者の対談のビデオ録画資料を用いて、スクリプトを作成した。スクリプトは、各話者の発話について、手指動作(日本語ラベルをつけた)と非手指動作に分けて記述し、聞き手の相づち行動に関しては、手指動作によるものだけでなく、非手指動作によるものも記述した。スクリプトの作成には、手話通訳、ネイティブのろう者の方の協力を得た。手話における相づちには、手指動作(手指語彙)によるものと、非手指動作のみによるものが見い出された。前者は、日本語に於ける「文末相づち」と同様の分布を示す傾向が見い出されたが、この事には日本手話に於ける文の認定(発話の下位単位の認定)をどのように考えるかという未解決の問題が有り、機能の詳細と伴に次年度の課題である。非手指動作相づちは、手指動作相づちに比べ、形態のバリエーションも多く、頻度も高いが、これの形態、機能、分布については、次年度の課題である。また、より多くの、日本語の対照研究的なデータを収集・分析する必要が有る事も分かった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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