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1999 年度 実績報告書

レフ・トルストイと分離派の研究-後期の作品を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 11610578
研究機関大阪大学

研究代表者

ヨコタ村上 孝之  大阪大学, 言語文化部, 助教授 (00200270)

キーワードトルストイ / 分離派 / 古儀式派 / 禁欲主義 / キリスト教
研究概要

八月と三月の二回、モスクワのトルストイ博物館付属資料室にて資料閲覧・収集を行った。その際、世界文学研究所リディア・オプリスカヤ教授および国立人文大学宗教学科ニコライ・シャブーロフ教授らに指導を受け、研究成果を議論する機会をもった。国内にも二度、出張し、日本ロシア語情報図書館・東京大学図書館・都立中央図書館などで資料閲覧・収集をした。また、設備費を用いて、レフ・トルストイや分離派に関する図書・資料を購入、研究した。インターネット経由での情報・資料も行った。トルストイの分離派との関係を年表にし、索引・データ・ベース化した。その結果、今まであまり深いかかわりはないとされていたトルストイと分離派および分離派の思想の間に、彼の作品の理解に大きな意味を持つ、つながりがあることが次第に明らかになりつつある。これはおもにトルストイの禁欲主義思想にかかわるものであり、分離派の思想の影響が後期の倫理的な諸作品に見られることを、歴史的・思想的を跡づけることができた。この研究成果は研究発表に挙げた書評「柳富子『トルストイと日本』」にも取り込まれているほか、現在、アメリカの雑誌(AATSEEL[アメリカスラブ・東欧研究学会紀要])に投稿・審査中の論文"Tolstoy,Attla,and Edison:The Triangular Construction of Identity of a"Peace Loving"Russian Across the Borders"に反映されている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] ヨコタ村上孝之: "柳富子著『トルストイと日本』"ロシア語ロシア文学研究. 31号. 162-164 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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