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1999 年度 実績報告書

近代法システムの形成・展開・変容-西欧・日本・中国の比較研究-

研究課題

研究課題/領域番号 11620009
研究機関東京都立大学

研究代表者

水林 彪  東京都立大学, 法学部, 教授 (70009843)

研究分担者 金山 直樹  法政大学, 法学部, 教授 (90211169)
神宝 秀夫  九州大学, 文学部, 教授 (90118331)
西川 洋一  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00114596)
神保 文夫  名古屋大学, 法学部, 教授 (20162828)
広渡 清吾  東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60025153)
キーワード近代法 / 絶対主義 / フランス革命 / ナチズム / 中国 / 民法 / 商法 / 資本主義
研究概要

研究代表者および研究分担者は、次のようなテーマの研究を行った。神宝秀夫「ドイツ絶対主義時代の法形態と立法目的-多様性と秩序化、全体化と個体化-」、金山直樹「フランス革命・民法典と近代法-歴史・資本主義・市民社会-」、広瀬清吾「ナチズムと近代・近代法-「近代法の再定位」に寄せて-」、寺田浩明「清代民事法秩序と近代法秩序-もう一つの「近代法史」-」、李衛東「物語としての物権-20世紀の中国における財産法の変遷-」、神保文夫「西欧近代法受容の前提-大坂町奉行諸民事裁判法の性格について-」、水林彪「日本「近代法」の再定位のために-民法・商法問題-」。
歴史の今日的段階にたって、西欧近代法をネガティブに評価する者とポジティブに評価する者との発想上の対抗が浮き彫りになった。金山および寺田の研究が、西欧近代法の紀律化的側面を強調する前者のタイプであるとすれば、広渡、神保、水林の研究は後者に傾く。後者の中でも、近代法の資本主義法的側面を肯定的に評価する神保と資本主義に対抗する市民法的側面を強調する水林では、発想が対蹠的である。広渡は、ナチス法学によって攻撃された近代法の虚構的性格にも留意しつつも、来栖三郎のフィクション論研究に言及しつつ、フィクションの有する肯定的意義にも留意し、ナチズムとの関連において近代法の価値を論じた。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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