本研究の目的は、東北地方の6県及び80市町村の地方議会議員を対象に、1981年以来継続して定点観測的に三次にわたる意識調査を実施してきたが、1999年に第4次の調査を行い、過去20年間における地方議員の意識と行動の「変化」に関する分析を通じ、地方政治の「変容」の実相を解明することである。 研究期間2年間の初年度は、以下の作業を実施した。 1)90年代後半期における、地方政治をめぐる内外条件変化に関する検討をふまえながら、過去三次にわたる調査結果との比較と、意識の「変化」の査定が可能となるような質問項目を設計し、調査票を作製、印刷した。 2)平成11年4月統一地方選挙後、定点観測の調査地点としてきた東北地方6県県議会及び80市町村の選挙管理委員会に、選挙データの照会調査を行い、それに基づいて調査対象者リストを作製した。 3)上記調査対象者 - 県議会議員305名、市町村議会議員名1724名に郵送調査を実施し、県議会議員140名、市町村議会議員934名の有効回答を得た。 4)回収された調査票の、プライバシーの保護を前提とした点検及びコーディング作業を行い、回収票のデータ入力・データベース化の作業を完了した。
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