研究概要 |
膨大な数の研究ノート、書簡、蔵書ヘの書き込みからなる安井琢磨氏の遺稿は、平成10年9月以降の数度にわたる寄贈と未整理資料の中からの新たな発見を加えて、平成12年2月末現在、以下のように確認されている。 1.研究ノート 29冊 3.書き込みのある和書 147冊 2.書簡 156通 4.書き込みのある洋書 323冊 計655件 これら資料について、本年度は以下の作業を実施した。 1.計2,241冊からなる和洋書の蔵書群の全頁を通覧し、書き込み箇所を探索した。これにより、上記3、4の書き込みのある和書(147冊)、洋書(323冊)が選択された。 2.上記655件の遺稿に、書き込みのない和洋書(1,771冊)、安井氏の著書・原稿類(80点)、書類・メモ等を加えた総計3,243件の資料すべてをデータベース化し、検索機能を持たせた。 3.上記655件の遺稿のうち、研究ノートと書簡のすべて、蔵書2冊、新聞記事等をマイクロフィルムに収めたうえ、温度・湿度の自動制御装置を備えた保管庫に保存している。 4.平成11年9月25日、「安井文庫」開設にあたり、記念講演会を開催した。 次年度の研究実施計画は以下の通り。 1.書き込みのある和洋書のうち、未撮影分のマイクロフィルム化 2.未整理資料類の整理とデータベース化 3.研究ノート、書簡、蔵書への書き込みの解読
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