研究課題/領域番号 |
11630021
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
塘 茂樹 京都産業大学, 経済学部, 助教授 (40192661)
|
研究分担者 |
中山 智香子 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 助教授 (10274680)
|
キーワード | モルゲンシュテルン / オーストリア学派 / 大戦間期 / オトマー・シュパン / ハイエク / ミーゼス / 経済計算論争 |
研究概要 |
平成11年に調査・収集を行ったモルゲンシュテルン文書(the Oskar Morgenstern Papers:アメリカ、ノースカロライナ州デューク大学パーキンス図書館蔵)の資料の解読と内容分析を行なった。その成果の一部は、2000年6月末にバンクーバーで開催されたアメリカ学史学会大会で塘・中山共同論文として報告された。報告論文名は、Some economic thoughts on Oskar Morgenstern before game theoryである。その後、私費または別途の資金により2000年9月にヴィーンでモルゲンシュテルン他のオーストリア学派経済学者(ハイエク、ミーゼス等)の関連資料のデジタル化(3500枚以上)とハードコピーによる収集を行った。帰国後、バンクーバでの報告の内容の改善のために、ヴィーンで収集された新しい資料の分析を行い、現在も継続中である。その結果、大戦間期にヴィーン大学の法律学および国家学部教授として経済学を講じていた正教授オトマー・シュパンの重要性が明かとなった。その成果の一部は、2000年11月に一橋大学社会科学古典資料センターで開催された古典資料講習会において塘によって、さらに、同年12月に立教大学で開催された比較思想史研究会で中山によって、さらに2001年2月末にドイツのダルムシュタットで開催されたヨーロッパ経済学史学会で塘によって報告された。後者のタイトルは、Some Viennese contexts of Oskar Morgenstern before The Theory of Games-Part I : in the 1920s-である。
|