1981年から始まったスリランカへの青年海外協力隊派遣事業は、2000年までにおいて約51億円を利用してきた。それは、同時期におけるスリランカへの日本政府開発援助総額の約1パーセントしか占めてない。しかし、その割合の援助から2001年3月まで532人の隊員が同国92以上の経済社会分野に派遣し、一人当り平均約1000万円を利用したのである。金額面から考察すると日本の青年海外協力隊事業がボランティア活動として評価することは非常に困難であるが、多くの隊員の派遣国での活動と彼らの地域社会への貢献度が極めて高いと言える。 現地調査で明らかになったもう一つの事実は隊員の半分以上の目的はボランティアとして派遣国に貢献するよりも自分の将来のために外国で学ぶこと、特に語学力の向上や海外社会での経験を受ける、経済問題の削減、失業問題の解決などの様々である。しかし、過去3年間の調査結果によると、多くの隊員がスリランカのそれぞれの地域社会の中に入り込み、同地域社会の一員として経済社会発展に必要なノウハウを教えている。特に注目に値することは、農村の経済社会は、村民自らの努力によって活性化され、発展していくものだと指導していることである。それらの指導はできるだけ地域住民が持っている人的・物的資源が市場指向的生産物を生産するために必要な組織を設立することを積極的に行っている。最後に、隊員活動の効果的な運営のために、さらに国際協力事業団員やスリランカ政府役人、地域住民、民間部門の多くの方々の参加と協力が重要である。
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