研究課題/領域番号 |
11630047
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
薛 進軍 大分大学, 経済学部, 教授 (40262399)
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研究分担者 |
戴 ニ虎 東アジア研究センター, 上級研究員
大住 康之 大分大学, 経済学部, 助教授 (10223819)
南 亮進 東京経済大学, 経済学部, 教授 (80017657)
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キーワード | 中国経済 / 都市失業 / 所得分布 |
研究概要 |
本研究は、市場経済の進展と国有企業の改革に伴う急激に増加する中国の都市失業が、経済発展、所得分布及び社会・政治安定にいかなる影響を及ぼすかを理論と実証の両面から分析、検討し政策提案をすることが目的である。11年度では、以下の研究準備をしている。 まず失業・所得分布に関する文献を収集し理論基礎の準備をしてきた。また、研究メンバーは研究の背景である地域格差、労働移動、都市失業、および都市内部の所得格差と貧困等の問題を議論した上で、「都市企業調査表」、「都市失業・住民所得・消費調査表」、「民工(出稼ぎ者)調査表」三つの調査表を作った。さらに、12年2月15日〜3月5日、中国国家統計局と協力しランダムサムプリンの方法で北京、遼寧、河南、四川、江蘇等6つの省、審陽、南京等49個都市を調査した。今は中であり、12年年度5月にデータの入手ができ、6月以降から本格的分析、研究が始まる予定である。 12年度では(1)調査したデータの入力と整理をする。(2)資料を分析する。(3)イギリス側の学者(Oxford Univ.John Knight教授、経済学部長)を日本に招聘し研究の内容および結果の発表、出版について検討する。年末頃一部の研究結果を出し日、英、中の学術雑誌に掲載する積もりである。
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