研究概要 |
本年度は第1年度に当たるので、まず、「コーポレイト・ガヴァナンス」に関する研究史のサーベイを諸文献の購入と国会図書館・東京大学経済学部図書館等における文献資料収集により行った。次いで、「コーポレイト・ガヴァナンス」の視点から当研究代表者によるこれまでの研究(「日本製鋼所と英国側株主との関係」)を整理する意味を兼ねて、従来の研究成果を英文でまとめた(「研究発表」欄参照)。 また一次資料の収集については、英国と日本国内で行った。英国では科学研究費(A)(2)による調査と兼ねて、PRO(Public Record Office),NMM(National Martitime Museum)等で、日本製鋼所設立前後の日英関係の調査を行い、英国海軍武官(アジア及び日本派遣)やアームストロング社の東京駐在員による日露戦争の戦況報告に関する資料や在日英国大使館員による日本製鋼所創業期の直面する問題に関する報告書などを入手した。日本国内では、呉市史編纂室等で呉海軍工廠と日本製鋼所設立との関係に関する資料収集に努めるとともに、呉海事博物館(推進室)、入船山記念館、日新製鋼呉製鉄所、IHI(石川島播磨重工)呉工場を見学し、旧呉海軍工廠関係遺跡の確認と資料収集を行った。
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