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2000 年度 実績報告書

グローバル経済におけるベンチャー企業の創造と革新

研究課題

研究課題/領域番号 11630127
研究機関九州大学

研究代表者

塩次 喜代明  九州大学, 経済学研究院, 教授 (30154173)

キーワード国際ネットワーク・ビジネス / カプセル効果 / アクション経営 / ビジネス教育 / 協働経営 / 新事業創造
研究概要

アジアの経済危機のため97〜98年にかけて日本企業の国際化の動きは一時的に鈍化したが、その間にも経済のグローバル化はあらゆる産業、企業を巻き込みながら着実に進展していた。国内での新規事業の創造には、グローバルな視野が必要になっており、福岡では国際ネットワークを基礎にしたコンベンションや情報サービス産業などの新しいタイプのベンチャー型企業が登場してきている。
他方、アジアの経済危機以後、アジア各国はカプセルのように外資企業を現地の混乱から遮断するような優遇条件を緩めてきており、進出企業は自前で現地国への経営適応を必要とするようになった。この結果、海外資源の乏しい地域の中堅中小企業はアクション・ベースの協働経営を現地パートナーと構築する必要に迫られており、その能力の蓄積がグローバルな新規事業創造の成功要因になっている。
このような動向を受けて、これまでとは異質な新しいタイプの人材ニーズが高まっており、それがビジネス・スクールなどの高度専門職業人養成を求める声になっている。国際人の養成とグローバル経営のコア・コンピタンスの形成とがこれからのベンチャー企業の創造と革新の鍵になるというのが、ここでの結論である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 塩次喜代明: "九州発国際ネットワーク産業"(財)九州産業活性化センター会報. 第29巻. 13-22 (2000)

  • [文献書誌] 塩次喜代明: "アジアの経済危機と地域企業の国際化-カプセル効果とアクション志向の協働経営"アジア経営研究. 第6号. 34-43 (2000)

  • [文献書誌] 塩次喜代明: "九州の企業集積と経営行動の特徴"『21世紀の九州山口の経済と社会事典((財)九州経済調査協会刊). 154-164 (2000)

  • [文献書誌] 塩次喜代明: "日本の経済と産業-地域からの戦略発想"調査月報IRC(いよぎん地域経済研究センター刊). 第149号. 22-32 (2000)

  • [文献書誌] 塩次喜代明: "書評:山田幸三『新事業開発の戦略と組織-プロトタイプの構築とドメインの変革』白桃書房2000年"岡山大学経済学会雑誌. (近巻)・(in press). (2001)

  • [文献書誌] 塩次喜代明: "ビジネス・スクールと九州・九州大学"大学教育(九州大学大学教育研究センター刊). 第7号(in press). (2001)

  • [文献書誌] 矢田俊之,辻雅男,石田修,川波詳一 編(塩次喜代明は執筆参加): "論文「グローバル化と地域企業の国際化」書名『グローバル経済下の地域構造』"九州大学出版会(in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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