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1999 年度 実績報告書

経営システムの設計法の開発とその理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11630137
研究機関早稲田大学

研究代表者

黒須 誠治  早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (20111221)

キーワードシステム / 設計 / ワークデザイン / インプット / トリガー / 設計方法
研究概要

ワークデザインは、未だに唯一といってよい、体系化されたシステムの設計方法である。しかしワークデザインの手法体系内にはまだいくつかの論理的矛盾点がある。その1つはインプットである。たとえば、缶ジュースを売る自動販売機というシステムのインプットは何か。多くの人は、100円とか120円とかいうおかねがインプットであると考える。しかしワークデザインでは、おかねはインプットとは考えない。インプットは缶ジュースと考える。(アウトプットは「売られた缶ジュース」)。では、100円とか120円とかいうおかねは、インプットではないのか。これは一見矛盾しているように思われる。
本年度の研究では、この問題に挑戦し、次のように解決することができた。それは、おかねはトリガーと解釈すること。そして、システムにとって重要な要素である、トリガーについて定義をし、トリガーの性質を明かにし、トリガーを含めたシステムの設計手順を明確にした。明らかにしたトリガーの性質の一部を以下に列記する。
(1)われわれが日頃口にする「インプット」は、2つの意味に分けて考える必要がある。1つは「動作としてのインプット」、もう一つは「設計のためのインプット」。
(2)ワークデザインでは、「設計のためのインプット」を単に「インプット」と呼ぶ。
(3)「動作としてのインプット」は多くの場合トリガーといった方がよい。
(4)「動作としてのインプット」が「設計のためのインプット」に等しい場合もあるが、異なる場合もあることに注意すべきである。
なお、設計図を描くためのソフトの作成の一部を完成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 黒須誠治: "システム設計におけるトリガ-の扱い"国際経営・システム科学研究. 第30号. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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