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1999 年度 実績報告書

有限群のコホモロジー論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640033
研究機関愛媛大学

研究代表者

佐々木 洋城  愛媛大学, 理学部, 助教授 (60142684)

研究分担者 平井 耕一  愛媛大学, 理学部, 助教授 (50181136)
木曽 和啓  愛媛大学, 理学部, 教授 (60116928)
野倉 嗣紀  愛媛大学, 理学部, 教授 (00036419)
庭崎 隆  愛媛大学, 理学部, 助手 (50218252)
ドミトリ シャクマトフ  愛媛大学, 理学部, 助教授 (90253294)
キーワード有限群 / コホモロジー / 表現論
研究概要

10年度に科研費の助成を得た研究により構築した理論を用いて,Sylow p-部分群が位数p^3,指数pのextraspecial p-群であるいくつかの有限群のmod pコホモロジー環を調べた.すなわち,散在型の単純群でこの種のSylow p-部分群をもつものは13種類なのであるが,そのすべてに対して,コホモロジー群の次元公式を得るために必要な情報,すなわち,ランク2の基本可換部分群の共役類,その代表元のWeyl群の構造を決定した.これには計算機代数システムのGAPを用いた.一般に,考察の対象の群のmod pコホモロジー環には2p(p-1)次の正則元pと2(p-1)^2次の斉次元σでパラメーター系をなすものが存在する.コホモロジー群の次元公式は正則元pのCalson加群の拡大の群から決定され,その拡大の群は換部分群の共役類の代表元のWeyl群の構造によって決定されるのだが,その完全な公式を与えた.(10年度においては拡大の群を完全には決定できていなかった)また,群によらず素数pのみによって決まるある次数の斉次生成元を決定する方法を得た.この元自体は群によって決まるものであるが,その存在は興味深く,考察している群のmod pコホモロジー環に共通な性質を示唆している.
特にHeldの単純群のmod 7コホモロジー環を調べた.ランク2の基本可換部分群の共役類は3個である.84次の斉次類pのCalson加群の直既約直和因子は4個あり,他の単純群より複雑である.生成元は偶数次のものが13個であり,奇数次のものが12個である.生成関係式を得,コホモロジー環は決定された.
さらに,特殊線型群SL(3,F_p),p>3ものコホモロジー群の次元公式および生成元を得た.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Okuyama and H.Sasaki: "Relative projectivety of modules and cohomology theory of finite groups"Algebras amd Re@resemtatopm Theory. (予定).

  • [文献書誌] H.Sasaki: "Mod p cohomoolgy algeras of finite groups with extra special Syrow p-subgroups"Hokkaido Math.J.. (予定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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