研究分担者 |
大嶋 秀明 茨城大学, 理学部, 教授 (70047372)
小松 和志 高知大学, 理学部, 助手 (00253336)
下村 克己 高知大学, 理学部, 教授 (30206247)
築山 耕三 島根大学, 教育学部, 教授 (20093651)
森杉 馨 和歌山大学, 教育学部, 教授 (00031807)
|
研究概要 |
研究実施計画の役割分担に従って,下記の研究成果を得た. 1.昨年度,任意の奇素数pに対してp位の非安定mod pコホモロジー作用素を構成したが,この作用素を用いてmod p有限H-空間のコホモロジーにおけるSteenrod作用素を調べ,さまざまな結果が得られている.その1部は,2000年3月に行われたJohns Hopkins大学における,日米数学会で発表し,さらに論文にまとめて投稿中である. 2.mod p有限H-空間がquasi p-regularになるための条件を調べた.得られた定理はp-regularの場合のKumpelの結果を一般化したもので,Harper,McClearly,Wilkersonらの結果を含むものである.成果は論文にまとめ,Mem.Fac.Sci.Kochi Univ.に掲載予定である. 3.下村は,戸田による球面のホモトピー群における関係式β^5_1≠0,β^6_1≠0を一般化し,β_1の代わりにβ_<9t+1>を用いた関係式を得た. 4.小松は一般化された射影法から得られるタイリング空間の上のflowの軌道閉包による分割のパラメータを具体的に構成し,その数を調べた. 5.大嶋は,階数2の例外リー群の自己写像のホモトピー類群の構造をほぼ決定した.また,高々3個の胞体からなるホップ空間の間の写像のホモトピー類群をすべて決定した. 6.森杉は,η_n∈π_<n+1>(S^n)のMoore空間のリフトについて,そのWhitehead squareの位数について調べた.また,G=SU(3)またはSp(2)に対して,群[G,G]の合成構造を決定した. 7.築山はS^1-バンドルに対して,同変ホモトピー同値類の群からホモトピー同値類の群への忘却写像が単射でない例を構成した.
|