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1999 年度 実績報告書

幽霊写像の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640089
研究機関大阪女子大学

研究代表者

入江 幸右衛門  大阪女子大学, 理学部, 助教授 (40151691)

研究分担者 吉冨 賢太郎  大阪女子大学, 理学部, 講師 (10305609)
渡辺 孝  大阪女子大学, 理学部, 教授 (20089957)
渡辺 豊  大阪女子大学, 理学部, 教授 (60028131)
キーワード幽霊写像 / ループ空間
研究概要

この研究によって得られた新たな成果は次の2つの論文にまとめられている。
1,Universal phantom maps out of loop spaces,Proc.Royal Soc.Edinburgh
2,A rational equivalence out of a loop space,投稿中
1の論文では、次のような問題を考察し解決した。Xを基点を持った単連結な有限復体、ΩXによってXのループ全体の作る空間を表す。このとき、「ΩXからでる幽霊写像が常に自明なものとなるための必要十分条件は何か」という基本的な問題がある。この問題の解決はできなかったが、Xがリー群の時、必要十分条件を与えることができた。また、「k【greater than or equal】2のときΩ^kXからでる幽霊写像が常に自明なものとなるための必要十分条件はXが可縮なことである」ことが証明できた。証明はEilenberg-Mooreスペクトル系列とBrowderの∞-implicationという概念をもちいて、ル-プ空間のコホモロジー群の構造を解析することによってなされた。
2の論文では「ΩXからでて行き先が有限型の複体である幽霊写像で自明でないものが存在するのか」という問題を考察し、Xが有理的に楕円型の時、幽霊写像はすべて自明なものになることを示すことができた。また、素数で局所化すれば楕円型でなくても同様の定理が成り立つ。証明は1の論文とは異なって、非安定ホモトピー論の種種の結果を用いてホモトピー的(幾何的)になされた。
1の論文の元々の問題の解決と2の論文において空間が楕円型でないときにも同様の結果が成り立つかどうかを示すことが、今後の課題として残された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 入江幸右衛門: "The space of loops on a homogeneous space and rational equivalence"Bull of London Math Soc.. 31. 484-488 (1999)

  • [文献書誌] 入江幸右衛門: "Universal phantom maps out of loops spaces"Proceedings of the Royal Society of Edinburgh. 130A. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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