研究概要 |
平成11年度に続き,非有界作用素環(O^*-代数,partial O^*-代数)の研究で重要である非有界冨田-竹崎理論の研究をすすめた.特に,partial O^*-代数に関する冨田-竹崎理論(modular理論,Connes cocycle定理,Radon-Nikodym定理等)を考える.また,(partial)*-代数の非有界*-表現の研究をすすめた.局所凸*-代数の構造論、表現論の研究のため*-代数上の非有界C^*-セミノルムの概念を定義し、研究をすすめている.この非有界C^*-セミノルムから非有界*-表現が定義できることを示した.また、そのような表現の内で最も自然な表現(我々はwell-behaved*-表現とよぶ)がいつ存在するかを考えた.このwell-behaved*-表現は局所凸*-代数,量子群等の研究に役立つと期待される. さらに、この研究の量子群への応用を試みた.余半単純ホップ(*-)代数Aに対しては制限双対を考えることができ、これは一般にmultiplierホップ(*-)代数となることが知られている.余半単純ホップ(*-)代数Aとその制限双対multiplierホップ(*-)代数A^^<^>に対して、2重群構成法(double group construction)を適用して、新しいmultiplierホップ(*-)代数を構成した.
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