平成11年度中に2回国立天文台岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡クーデ分光器による金属欠乏星の観測を待った。約10個の星の良質な分光データを得ることができ、現在解析が進行中である。その中で1998年後半にアメリカの研究者によって惑星をもつ星と発表されたHD217107のスペクトル解析から、この星は金属量過乗であることが見出され、この件についての論文を発表した。 すばる望遠鏡を用いる本格観測の準備も進行している。その一環として新しいワークステーションを平成11年度の補助金で導入し、データ解析用のソフトウェアをインストールした。現在このワークステーションを用いて岡山観測所のデータを解析しているが、より大規模なすばる望遠鏡のデータ解析にも十分たえ得ることが判明した。
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