研究概要 |
平成12年10月下旬に二次元撮像装置の完成に漕ぎつけることができたので,装置の開発過程,原理,ファーストライト観測結果に関しては平成13年6月25日に,米国コロラド州ボールダー市で開催されたConference of Jupiterにて'HOPS-A new imaging polarimetry instrument'(K.Kawabata,et al.)と題したポスター発表,また8月8日の宇宙科学研究所の第34回月・惑星シンポジウムと10月5日に姫路市で開催された日本天文学会秋季年会にて「惑星用小型二次元偏光撮像装置HOPSの開発と試験観測」(佐藤毅彦他)と題した口頭発表を行った。さらに'HOPS:Developement and the First-Light Observations of a New Imaging-Polarimetry Instrument for the Planets'(by T.Satoh et al.)(Proc.ISAS Lun,Planet.Symp.,34,146-149,2001)と題する論文を発表した。 パイオニア金星探査機の観測で金星大気中に多量の煙霧粒子が検出されたが,1978年以前はどうであったかに関しての情報が欠けている。そのため,1975年に得られたマリナー10号の測光データの多重散乱モデル解析を行った。その中間報告は8月6日にやはり宇宙科学研究所第34回月・惑星シンポジウムにて「マリナー10号フライバイ時における金星大気の煙霧粒子」(川端潔他),10月5日には日本天文学会秋季年会で「マリナー10号の測光観測に基づく金星大気煙霧粒子の検出」(佐藤靖彦他),「偏光度から見たマリナー10号近接飛行時における金星大気煙霧粒子の散乱特性」(川端潔他)という題で口頭発表で行った。また'Presence of Haze Particles in the Atmosphere of Venus at the Time of Mariner 10 Flyby Observation'(by K.Kawabata et al.)(Proc.ISAS Lun.Planet.Symp.,34,49-52,2001)と題する論文を発表した。
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