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2000 年度 実績報告書

超弦理論およびM理論の現象論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640246
研究機関東北大学

研究代表者

山口 昌弘  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10222366)

キーワード超対称性 / 超対称標準模型 / 超弦理論 / 暗黒物質
研究概要

超弦理論やM理論の低エネルギー極限では、超対称性標準模型が実現されていると期待される。この理論はもう一方で、標準模型におけるヒッグスセクターのいわゆる自然さの問題を解決し、この世界の粒子の質量の起源を説明できるものとして期待される。今年度は、主に、超対称標準模型における現象論的側面について研究を進め、より基礎的な理論である超弦理論からの現象論的示唆は何か、また将来超対称性が実験的に見つかった時に超弦理論にたいして何が言えるかについて、考察を進めた。具体的には、1.弦理論の基本的なエネルギースケールが小さき時に実現可能な超対称粒子からのFCNC過程への寄与を押えるシナリオ(小嶺、山田、山口)、2.これとは別にある種の弦理論で実現されると考えられるno-scaleシナリオに対する現象論的考察(小嶺、山口)、3.Rパリティが破れた時でも最も軽い超対称粒子が宇宙の暗黒物質になり得るシナリオ(高山、山口)、4.ごく最近のミューオンの異常磁気双極子の測定値が標準模型の予言と食い違うことから超対称性の間接的な証拠ではないかと考えられるが、その点に関する一般的な考察(小嶺、諸井、山口)等を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Komine,T.Moroi,and M.Yamaguchi: "Recent Result from E821 Experiment on Muon g-2 and Unconstrained Minimal Supersymmetric Standard Model"Physics Letters B. (発表予定).

  • [文献書誌] S.Komine and M.Yamaguchi: "No Scale Scenario with Nonuniversal Gaugino Masses"Physical Reviews D. 63. 035005 (2001)

  • [文献書誌] F.Takayama and M.Yamaguchi: "Gravitino Dark Matter without R parity"Physics Letters B. 485. 388-392 (2000)

  • [文献書誌] S.Komine,Y.Yamada,and M.Yamaguchi: "Low Scale Anomalous U (1) and Decoupling Solution to Supersymmetric Flavor Problem"Physics Letters B. 481. 67-73 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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