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1999 年度 実績報告書

10^<16>eV以上の一次宇宙線化学組成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640260
研究機関東京工業大学

研究代表者

垣本 史雄  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00092544)

研究分担者 荻尾 彰一  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (20242258)
キーワード宇宙線 / 空気シャワー / 加速源 / 化学組成 / knee領域 / 超新星残骸 / 中性子星 / 宇宙線伝播
研究概要

本研究では、空気シャワー観測装置として、南米ボリビアにあるチャカルタヤ山宇宙物理学研究所の既存の空気シャワーアレイを用いる。このアレイに空気シャワーチェレンコフ光測定装置を設置し、100TeV以上の宇宙線化学組成を決定することを目的としている。そこで、本年度には、まづ、測定するチェレンコフ光波形に対して、最も化学組成を反映するパラメータの選定、および、化学組成決定精度の検討を行った。これには、空気シャワーシミュレーション計算を行う必要があるが、今回、現時点において最も信頼されているKorsikaコードを用いた。この結果、空気チェレンコフ光の横分布と到着時間分布両方の同時測定を行うことにより、約10%の精度で化学組成の主成分を決定できることが分かった。また、チェレンコフ光観測装置の最も有効な設置場所などに関する知見も得ることができた。この結果は、原田大(研究協力者、東工大学部4年)の卒業論文として纏めた。
以上の結果を踏まえ、平成12年度の観測に向けて、測定装置などの準備を行った。空気チェレンコフ光の到着時間分布測定装置は、既存の装置を用いることとした。そこで、横分布測定装置の開発制作を行った。検討の結果、受光素子としては浜松フォトニックス社製のPMT1512を装置1台あたり1本用い、出力信号はプレアンプを経て既存のADCにて測定することとした。以上の準備を平成12年3月中に終了させ、特性データを取得した後、ボリビアに平成12年5月に輸送する。6月より現地にて予備観測を行い、7月より本実験を開始する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 原田 大: "Knee領域宇宙線化学組成測定の検討"東京工業大学学位論文. 69 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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