1.重力場の量子化 アインシュタイン重力を量子化する試みは、重力場とU(1)ゲージ場を結合した数値的解析の結果により新しい局面を迎えた.すなわち、ゲージ場が存在しない時に知られている空間の不安定性が解消し、広がりを持つ空間が現われた.この性質は1つのベルトル場を約62のスカラー場で置き換えても変らない.これは4次元共形重力理論が予想していたことでもある.又、出来上った4次元ユークリッド時空は宇宙項を持つアインシュタイン方程式の解とも対応していることが示せた.これは今年度インドで行われた格子理論国際会議で発表した. 2.超弦模型 行列模型と、我々が定式化したランダムストリングとの関係を明らかにする作業が進行中である.
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