• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

B中間子物理とニュートリノ物理による新素粒子模型の探求

研究課題

研究課題/領域番号 11640265
研究機関富山大学

研究代表者

栗本 猛  富山大学, 理学部, 助教授 (10195563)

キーワードB中間子 / 小林・益川行列 / CP非保存 / フレーバー物理 / 摂動的QCD / left-right模型
研究概要

摂動的QCD処方を用いてB中間子がπ,ρ中間子ヘレプトンを伴った崩壊を行なう際の形状因子を,中間子波動関数の高次ツイストの効果とthrethould resummentionの効果を加えて計算した.結果は格子QCDやQCD総和則などの他の手法による計算とよい一致を示し,かつそれらの計算を補うものが得られた.今後はこの結果をD中間子への準レプトン崩壊やハドロンへの2体崩壊に発展させる計算が現在進行中である.
KEKでのB中間子崩壊におけるCP非保存の測定結果が素粒子標準模型による予言よりも大きめの値を出したことを受け,そのような大きなCP非保存を与えうる理論の可能性としてleft-right模型をとりあげて詳細な計算を行ない,右巻きカレントに結合するWボソンが重くても(1-10TeV)KEKの実験結果を再現しうることを示した.
神岡のニュートリノ実験施設で今年度に稼働を開始したカムランド検出器での太陽ニュートリノや原子力発電所から出てくるニュートリノの量の測定について,ニュートリノ混合行列にCP非保存が存在する場合に測定されるニュートリノの量がどう変化するかの理論的見積もりを行なった.今後のデータと照合しつつ来年度に細部をつめる予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Kurimoto: "Leading-power Contributions to B→π,ρ Transition Form Factors"Physical Review D. 65・1. 014007-1-014007-14 (2001)

  • [文献書誌] H.Hayakawa: "Updates of W_R effects on CP angles determination in B decays"Progress of Theoretical Physics. 160・6. 1213-1222 (2001)

  • [文献書誌] 栗本 猛: "反粒子はどこに消えた"科学. 71・12. 1526-1531 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi