研究課題/領域番号 |
11640280
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
牟田 泰三 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80025353)
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研究分担者 |
大野木 哲也 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70211802)
両角 卓也 広島大学, 大学院・理学研究科, 講師 (20253049)
小平 治郎 広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40127080)
稲垣 知宏 広島大学, 総合科学部, 講師 (80301307)
山本 一博 広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50284154)
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キーワード | 場の量子論 / 複合場 / 曲がった時空 / 有限温度 / 余剰次元 / 重力 |
研究概要 |
超対称標準理論のヒッグス場をフェルミ粒子対の複合場だと考えたとき、宇宙初期におけるインフレーションシナリオがどのような影響を受けるかを調べることが本研究計画の目的である。この目的を達成するための基礎的研究として、先ず、超対称複合場模型の下でのカイラル対称性の動的破れを調べた。この対称性の破れは、有限温度及び有限曲率の下で一次の相転移として起こりうることを見いだした。さらに、複合場模型で、高次元時空の4次元以外の余次元部分がコンパクト化したとすると、相転移現象にどのような影響があるかを調べ、四次元の効果が物理的に観測可能かどうかを検討した(牟田、稲垣)。また、有限温度におけるゲージ理論の相構造を、シュビンガー・ダイソン方程式を用いて詳細に研究した(牟田、稲垣)。 これらの結果及び途中経過を、昨夏開催された高次元理論の国際シンポジウム(イタリーのトリエステ市)で公表した(稲垣)。
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