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1999 年度 実績報告書

ストレンジネスを持つ2体バリオン系の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 11640281
研究機関愛媛大学

研究代表者

上田 保  愛媛大学, 理学部, 教授 (40029492)

キーワードストレンジネス / ハイパー原子核 / ハイペロン / 核力 / 超核子力 / ラムダ粒子 / シグマ粒子 / グザイ粒子
研究概要

ストレンジネスを持つ2体バリオン系に対してone-boson-exchange potential(OBEP)を構築し、各系の力の機構を解明する目的で研究を実行し次ぎの結果を得た。
(1)ΛN-ΣN結合系のOBEPを構築し、従来の望ましくない特徴(実験事実に反する共鳴と束縛状態の存在)を除去することに成功した。これにより、複数中間子の相関状態(κ、Ω、Ρ)の交換の導入が必要であることを明らかにした。
(2)ΞN系OBEPを構築し、それを用いてΞ-nuclear matterに対するG行列を得た。これを^<12>C、^<14>N、^<16>O核に適用してΞ-核原子のpotentialを構築した。これによる原子エネルギースペクトルの理論値を得た。比較可能なデータ5個を大体において説明する結果を得た。これによりシグマ中間子の結合常数の値を明らかにした。
(3)ΛΛ-ΞΝ-ΣΣ結合系のOBEPを導出し、その性質を調べた。
これらの成果は「中間子・核子物理学」国際シンポジュウム(スイス、ズオーツ)、「超原子核物理学」国際研究集会(米国ジェファーソン研究所)、「少数体系物理学」国際会議(千葉、柏)及び国内学会・研究会で発表し公開した。更に、当該研究課題と密接な関連がある研究をしているNijmegem大学(オランダ)及びJuelich核物理学研究所(ドイツ)の研究グループを訪問し、相互の成果について交換・検討をした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Ueda: "Pionic Form Factors of Baryons and Threshold structure in πNN Amplitude"πN newsletter. 15. 226-229 (1999)

  • [文献書誌] 上田保、冨永浩司、山口雅弘: "超核子・核子及び超核子・超核子力に対するエヒメアプローチ"素粒子論研究. (2000)

  • [文献書誌] T.Ueda 他: "アジャパシフィック「少数粒子系物理学」国際会議録"東京理科大学 尾立晋詳 他. (2000)

  • [文献書誌] T.Ueda 他: "ジェファーソン研究所主催「超原子核物理学」国際会議録"東北大学 橋本治 他. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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