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2000 年度 実績報告書

Bメソン実験のための大強度電子線形加速器におけるビーム力学の総合精密実験

研究課題

研究課題/領域番号 11640298
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

小川 雄二郎  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (70177145)

研究分担者 大沢 哲  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (00150011)
榎本 収志  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (90150010)
生出 勝宣  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (50150008)
古川 和朗  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (00190132)
紙谷 琢哉  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (20211857)
キーワードBメソン / 電子線形加速器 / ビーム力学 / KEKB / ライナック
研究概要

Bメソン実験用入射器としての大電流電子線形加速器(ライナック)におけるビーム力学を総合的かつ精密に検証するために、昨年度までに、1.アライメントシステム改善2.ビームを用いたアライメント測定3.ウェーク場効果の測定4.バンチ構造の測定と解析5.180度アーク部における同時性の測定と調整6.ダウンヒル・シンプレックス法によるビーム最適化を進めてきたが、ほぼ所期の目的を達成したので、本年度は、最終年度として、上記各測定に基づいてモデルオプティックスと実際のビームの比較や、四重極ウェーク場効果の測定などを中心に研究を進めた。具体的には、(A)ライナックのオプティクス計算と現状のビームのリアルタイムオプティクス表示を行なうプルグラムの開発、(B)それを用いた、ビーム異常時の迅速なオプティクス診断と必要に応じた変更、(C)四重極ウェーク場効果の精密測定、を行なった。(A)は、従来は、オフラインで計算した結果を、実際のビームに対して設定し、ビーム診断を行なうというプロセスが一体的でなく、突然のビーム変動などに対応した迅速なビーム診断と調整が困難であったので、導入したものである。これによって、とくに大電流ビームの特性に対する理解がより深くなり、(B)におけるビーム異常時対策などの現実的な成果をあげるだけでなく、(C)におけるように、より高度な四重極ウェーク場測定を精密化することができた。大電流ビームにおいては、四重極場ウェーク場効果が軌道のXYカップリングを通して効くことを、前年度までの研究によって確認していたが、今年度は、その非線型特性を実際のデータとして得ることができた。これは、本研究ではじめて得られたものである。このように、本年度の研究によって、大電流ライナックにおけるビーム力学が総合的かつ精密に検証できる段階に入ったといえよう。

研究成果

(6件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] Y.OGAWA: "QUADRUPOLE WAKE-FIELD EFFECTS IN THE KEKB LINAC"Proc.of 7th European Particle Accelerator Conference. 1161-1163 (2000)

  • [文献書誌] A.Enomoto: "PERFORMANCE OF THE KEKB 8-GeV ELECTRON LINAC"Proc.of 7th European Particle Accelerator Conference. 993-995 (2000)

  • [文献書誌] S.Ohsawa: "PRE-INJECTROR OF THE KEKB LINAC"Proc.of 7th European Particle Accelerator Conference. 845-847 (2000)

  • [文献書誌] T.Kamitani: "OPTICS CORRECTION FOR KLYSTRON SWITCHING AT THE KEKB INJECTROR LINAC"Proc.of 7th European Particle Accelerator Conference. 1507-1509 (2000)

  • [文献書誌] K.Furukawa: "TOWARDS RELIABLE ACCECERATION OF HIGH-ENERGY AND HIGH-INTENSITY ELECTRON BEAMS"Proc.of the XXth International Linac Conference. 630-632 (2000)

  • [文献書誌] K.Furukawa: "BEAM SWITCHING AND BEAM FEED BACK SYSTEMS AT KEKB LINAC"Proc.of the XXth International Linac Conference. 633-635 (2000)

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公開日: 2002-04-02   更新日: 2016-04-21  

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