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1999 年度 実績報告書

核内におけるケイオンの深い束縛状態の探究

研究課題

研究課題/領域番号 11640300
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

赤石 義紀  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50001839)

キーワードケイオン / ストレンジネス / ケイオン原子核 / ハドロン質量 / ケイオン・核子相互作用
研究概要

今年度の研究により、ヘリウム核において100MeV以上の結合エネルギーで深く束縛されたケイオンが存在することを示すことが出来た。結合エネルギー100MeV以上というのは、強い相互作用による崩壊チャンネルの多くが閉じて、ケイオンが核内で準安定となるための必要条件である。次に、その束縛状態を観測するかを考えた。ケイオンをヘリウム核に静止させて原子軌道から吸収させることにより、現実的な実験方法を提示することができた。
上記の成功は、わずか3〜4核子からなる核に注目したことにある。普通、ケイオンの深い束縛は、重い核でしかも高密度で起こると思われ、高エネルギー重イオン反応による探索が考えられていた。では、ヘリウム核で何故深く束縛されるのであろうか? ケイオンと核子の相互作用はアイソスピン依存性が極めて大きい。少数核子系では、アイソスピンの平均化を避けて強い引力が働く状態が現れる。その理由を理論的に明らかにした。
得られた成果は、イタリア・ダフネでのワークショップ、アメリカ・ブルックヘブンでのワークショップで報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y. Akaishi: "Few-Body Systems with Strangeness-1 and -2"Proceedings of Seoul Workshop. (2000)

  • [文献書誌] Y. Akaishi: "Strangeness in Nuclear Matter"Proceedings of DAΦNE Conference. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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