• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

核内におけるケイオンの深い束縛状態の探究

研究課題

研究課題/領域番号 11640300
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

赤石 義紀  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50001839)

キーワードケイオン / ストレンジネス / ケイオン・核子相互作用 / ハドロン質量 / ケイオン凝縮
研究概要

ヘリウム核において100MeV以上の結合エネルギーで深く束縛されたケイオン状態が存在することを示すことができた。今年度は、それを実験的に観測することを目標に、測定量に関する計算を行った。中でも最も重要な量は、ケイオンの原子状態から深く束縛された状態へ遷移する分岐比である。この量を2%であると計算できた。この値を基に、実験家(Iwasaki et al.)が実験のプロポーザルを行い、KEKの2002年の実験計画として採択された。
この研究の特徴は、軽い核に注目したことにある。軽い核では、ケイオン自らが高密度状態を作り出すことを計算で示すことができた。これは、超低温高密度におけるケイオンの性質を調べる新しい方法となる可能性をもっている。
得られた成果は、イタリアでのハイパー核国際会議において、招待講演として報告した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Khin Swe Myint: "Neutron-rich lambda-hypernuclei"Few-Body Systems Supplement. 12. 383-386 (2000)

  • [文献書誌] Y.Akaishi: "Coherent Λ-Σ coupling in s-shell hypernuclei"Phys.Rev.Lett.. 84. 3539-3541 (2000)

  • [文献書誌] A.Ohnishi: "Can we extract lambda-lambda interaction"Nucl.Phys.. A670. 297c-300c (2000)

  • [文献書誌] M.Iwasaki: "^4He (stopped K',n) spectroscopy"Nucl.Inst.Meth.A. (2001)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi