• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

スピン自由度をもつボース凝縮体における渦糸の構造とダイナミックス

研究課題

研究課題/領域番号 11640361
研究機関近畿大学

研究代表者

中原 幹夫  近畿大学, 理工学部, 教授 (90189019)

研究分担者 大見 哲巨  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70025435)
キーワードボース凝縮 / アルカリ原子 / 超微細スピン / 渦糸 / ホモトピー群
研究概要

平成11年度の研究で,4重極磁場に閉じ込められた超微細スピンF=1のボース凝縮体において,軸方向の磁場を断熱的に反転することにより,強さ2の渦糸がトポロジカルに生成されることを示した.そこでは,凝縮体をweak field seeking stateにとどめるために,軸に沿って光学プラグを導入した計算を行った.
平成12年度の研究では,磁場の反転の過程で,weak field seeking state以外の状態が寄与するには原点(r=0)で,ある一瞬であることに着目し,光学プラグを導入しない解析を行った.その結果,軸方向磁場の反転が十分断熱的であれば,系から失われる粒子数は無視できるくらい少ないことが示された.実験的には,10μm程度の半径の凝縮体に数μm程度の光学プラグを通すのは大変困難であるため,それを導入せずに渦が実現できればより実現の可能性が高くなる.
また,F=2のボース凝縮体においても同様の解析を行った.この場合も,光学プラグを導入せずに,強さ4の渦糸がトポロジカルに生成されることを示した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Nakahara,T.Isoshima K.Machida,S.Ogawa and T.Ohmi: "A Simple Method to Create a Vortex in Bose-Einstein Condensate of Alkali Atoms"Physica B. 284-288. 17-18 (2000)

  • [文献書誌] T.Isoshima,M.Nakahara T.Ohmi and K.Machida: "Creation of a persistent current and vortex in a Bose-Einstein condensate of alkali-metal atoms"Physical Review A. 61. 063610-1-10 (2000)

  • [文献書誌] T.Isoshima,T.Ohmi and K.Machida: "Double Phase Transitions in Magnetized Spinor Bose-Einstein Condensation"J.Phys.Soc.Jpn.. 69. 3864-3869 (2000)

  • [文献書誌] H.Furukawa and T.Ohmi: "Superfluid ^3He Thin Films with Specul arly Reflecting Walls"J.Low Temp.Phys.. 121. 465-470 (2000)

  • [文献書誌] 中原幹夫著 佐久間一浩,中原幹夫訳: "理論物理学のための幾何学とトポロジーI"ピアソン・エデュケーション. 315 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi