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2001 年度 実績報告書

変分APW法の開発と超イオン伝導物質の電子状態解析

研究課題

研究課題/領域番号 11640371
研究機関新潟大学

研究代表者

家富 洋  新潟大学, 理学部, 助教授 (20168090)

研究分担者 長谷川 彰  新潟大学, 学長 (40004329)
キーワードAPW法 / 電子状態 / 超イオン伝導 / p-d相関 / クーロン固溶体 / 価数揺動 / 電荷秩序 / 並列計算
研究概要

1)電子状態計算手法の整備・開発
電子状態レベルでイオンのダイナミックスを記述するためにタイトバインディング(TB)法に基づく分子動力学シミュレーション法の開発を行った.MPl(Message Passing Interface)を利用することにより複数のコンピューターを同時に使用できる並列計算アルゴリズムを組み込み,計算を格段に高速化した.今後の課題は第一原理的な変分APW計算から如何にTBパラメターを抽出するかである.
2)p-d状態混合強度とイオン伝導度
昨年度のp-d状態混合強度に着目した銀ハライドのイオン伝導に関する研究をさらに押し進め,複雑な3元貴金属化合物AgIS, AgISeにおいてもp-d状態混合強度とイオン伝導度との間に明白な相関関係が存在することを明らかにした.
3)その他の関連研究
相補的な結晶構造をもつ価数揺動化合物Yb4As3(anti-Th3P4型構造)ならびにSm3Te4(Th3P4型構造)についてそれらの電荷秩序構造をクーロンエネルギーの観点から調べた.モンテカルロシミュレーションに基づく解析の結果,電荷秩序特性は結晶構造に鋭敏であり,Yb4As3が明確な電荷秩序転移を示すのに対し,Sm3Te4では温度を下げると連続的にガラス的状態が実現する.これらの定性的結果は実験事実と符合する.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Igarashi: "Chemical Stability of Binary Coulomb Compounds"Contrib. Plasma Phys.. 41. 319-322 (2001)

  • [文献書誌] S.Ogata: "Initial stages of sintering of TiO2 nanoparticles : Variable-charge molecular dynamics"Mater. Res. Soc. Symp. Proc.. 653. B7.6.1-B7.6.6 (2001)

  • [文献書誌] T.Kohda: "p-d hybridization and superionicity in silver ternary compounds"J. Phys. Soc. Jpn.. 70. 2689-2693 (2001)

  • [文献書誌] H.Iyetomi: "Coulombic Insight into Charge Ordering in Yb4As3 and Sm3Te4"J. Phys. Soc. Jpn. Suppl.. (掲載予定).

  • [文献書誌] S.Ogata: "Sintering of TiO2 Nanoparticles : Variable-Charge Molecular Dynamics on PC clusters"J. Mat. Res. Int.. (掲載予定).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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