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2001 年度 実績報告書

相互作用電子系でのアンダーソン転移

研究課題

研究課題/領域番号 11640381
研究機関上智大学

研究代表者

大槻 東巳  上智大学, 理工学部, 教授 (50201976)

研究分担者 河原林 透  東邦大学, 理学部, 講師 (90251488)
キーワード有限サイズスケーリング / アンダーソン転移 / スピン軌道相互作用 / クーロン・ギャップ / クーロン・グラス / 2重交換系 / UCF
研究概要

本年度はコンダクタンスによるアンダーソン転移の解析方法を展開した。従来の転送行列法は極端に細長い系を扱わなければならない。これは相互作用系のアンダーソン転移の解析に不向きである。そこで短い系でもアンダーソン転移を議論できるコンダクタンスの有限サイズスケーリングを行った。この計算方法の副産物として並列計算に向いていることがあげられる。これを3次元直交クラス系に適用し、現在まで得られている結果を再現し、またアンダーソン転移の根本をなすコンダクタンスの分布のスケーリングを示した。
相互作用系でもある種の問題は非相互作用系にマップできる。典型的なものが、2重交換系である。この系での普遍的コンダクタンスの揺らぎとアンダーソン転移を解析した。
相互作用系のアンダーソン転移の研究の動機のひとつに、最近実験で見つかった2次元電子系の金属-絶縁体転移がある。この研究に向けて、2次元シンプレクティック系でのアンダーソン転移の臨界指数の精密決定を行い、また動的ポテンシャルがある系での量子拡散の研究を行った。
また、量子クーロン・グラスにおけるエネルギースペクトルをLanczos法による直接対角化で解析し、クーロン相互作用が局在を強めることや、その効果の境界条件依存性を明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K. Slevin, P. Markos, T. Ohtsuki: "Reconciling conductance fluctuations and the scaling theory of localisation"Physical Review Letters. 86. 3594-3597 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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