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1999 年度 実績報告書

多重臨界現象としての観点から見た高分子の非イオン性界面活性剤水溶液中の溶解挙動

研究課題

研究課題/領域番号 11640385
研究機関群馬大学

研究代表者

土橋 敏明  群馬大学, 工学部, 教授 (30155626)

キーワード多重臨界現象 / 高分子溶液 / 非イオン性界面活性剤 / 相平衡
研究概要

(1)三重臨界点を生ずるモデルとしてポリスチレン溶液について三重臨界点付近の実績及び解析を行った。その結果、三重臨界点では共存曲線の対称性を表す臨界指数の値が1/4になることを溶液系で初めて見出すと同時に4成分系の三相平衡の挙動を明らかにした。(一部をPolymer J.に投稿し、現在印刷中)
(2)生体高分子と非イオン性界面活性剤のモデルとしてハイドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)+エチレングリコールモノイソブチルエーテル(C_4E_1)+水系の共存曲線を測定した。その結果、相図全体の形は(1)の非極性の溶液と変わらないが、臨界点付近の溶解性は大きく変化し、フローリーーハギンス型の自由エネルギーでは説明できないことが分かった。(現在、投稿中)
(3)臨界点付近の高分子の分子運動をESRで調べるために、HPMCにスピンラベルした試料を調製した。また、会合状態の変化を調べるためにC_4E_1+水系の誘電分散を測定した。これらについては、現在、データ収集及び解析が進行中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] R.Kita: "Pinning of phase separation of aqueous solution of hydroxypropylmethyl cellulose"Phys.Lett,A. 259. 302-307 (1999)

  • [文献書誌] S.Shimofure: "Coexistence curve and turbidity of aqueous solutions of oligooxyethylene alkyl ether with the addition of urea near the critical point"J.Chem,Phys.. 111. 4199-4204 (1999)

  • [文献書誌] M.Nakata: "Coexistence curve of polystyrene in methylcyclohexane,X.Two-phase Coexistence curves for ternary solutions near the tricritical compositions"J.Chem,Phys.. 111. 6617-6624 (1999)

  • [文献書誌] 土橋敏明: "三重らせんDNA"高分子. 48. 141 (1999)

  • [文献書誌] Y.Mikawa: "Application of Homotopy Method to Multiphase Equilibrium of Polymer Solutions"Repts,Progr,Polyn.Phys.Jpn.. 42. 49-50 (1999)

  • [文献書誌] S.Kouchi: "Triple to Double Helix Transformation of Mixed Oligonucreotides as seen by Rayleigh-Brillouin Scattering"Repts,Progr,Polym,Phys Jpn.. 42. 525-526 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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