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1999 年度 実績報告書

下部マントル中央における化学組成不均質の地震学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640410
研究機関東京工業大学

研究代表者

金嶋 聰  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (80202018)

キーワード下部マントル中央 / 化学組成不均質 / SP変換波 / 地震計ネットワーク / 北西太平洋
研究概要

北西太平洋での下部マントル中央の不均質構造について、アメリカ西部の短周期地震計ネットワークのデータを用いて調べた。その結果、千島列島からマリアナに到る島弧の海洋側の下部マントル、深さ800km〜2000kmに約10個の小規模不均質が検出された。また、マリアナから伊豆ボニンの東方の下部マントルにおける不均質構造を詳細に調べた結果、およそ300kmの間隔を持つ3つの南傾斜の層構造を成すことが明らかとなった。各々の層の水平拡がりは、およそ500kmから300kmであり、かつそれぞれが10km程度の非常に薄い層からなっている可能性が波形の解析から示された。このように小規模で強い不均質構造は、化学組成が周囲のマントルと大きく異なる領域を表しているはずであり、マントルの進化と対流の様式に大きな制約を与える観測事実である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Kaneshima & G.Helffrich: "Dipping Low-Velocity layer in the Mid-lower Mantle: Evidence for Geochemical Heterogeneity"Science. 283巻. 1888-1891 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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