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2000 年度 実績報告書

Lunar-Aミッションデータを用いた月内部構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11640411
研究機関東京工業大学

研究代表者

小林 直樹  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30272660)

研究分担者 竹内 希  東京大学, 地震研究所, 助手 (90313048)
キーワード月 / Lunar-A / 月震 / アポロ計画 / 核 / 地震波構造
研究概要

本研究は宇宙科学研究所で進められている月内部構造探査計画(Lunar-A)で取得される月震データから月の内部構造を推定することが目的であった.しかし,機器開発の遅れなどからこのミッションが2003年に延期されたため,本研究の当初の目的は達成できなかった.このため,平成12年度の研究成果は11年度の成果を発展延長するものとなった.具体的には,(1)apollo計画が取得した連続月震データのデータベースの作成およびデータ解析ツールの作成,(2)複雑な散乱波形を計算できる合成波形計算手法の効率化を行なった.Lunar-A計画ではMVロケットの積載重量の制限から僅か2機の月震計の記録しか利用できない.そのため,apollo計画で取得されたデータはLunar-Aのデータ解析においても深発月震の同定など重要な意味を持つ.この月震データのデータベースを作成することで,将来得られるであろうLunar-Aの月震波形データから深発月震を効率良く判定する素地が得られた.また,作成したデータベースはhttp://www.geo.titech.ac.jp/lunarA/に公開してある.
また,Lunar-Aではapolloの月震計の10倍の感度の地震計を投入する.このため,同程度の月震に対して約10倍のS/Nを得られるであろう.この波形データの情報を十二分に利用するため合成波形計算法であるDSM法の効率改善を行なった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeuchi.N.,Geller.R.J: "Optimally Accurate Second Order Time-Domain Finite Difference Scheme for Computing Synthetic Seismograms in 2-D and 3-D Media."Phys.Earth Planet.Int.,. 119. 99-131 (2000)

  • [文献書誌] Mizutani.H.,Geller,R.J.& Takeuchi,N.,: "Comparison of accuracy and efficiency of time-domain schemes for calculating synthetic seismograms"Phys.Earth Planet.Int. 119. 75-97 (2000)

  • [文献書誌] Takeuchi,N.,Geller,R.J.& Cummins,P.R: "Complete synthetic seismograms for 3-D heterogeneous Earth models computed using modified DSM operators and their applicability to inversion for Earth structure"Phys.Earth Planet.Int. 119. 25-36 (2000)

  • [文献書誌] Igel.H.,Takeuchi.N.,Geller.R.J.,Megnin.C.,Bunge.H.P.Cl′ev′ed′e,E.,Dalkolmo,J.& Romanowicz,B.: "The COSY Project : verification of global seismic modeling algorithms"Phys.Earth Planet.Int. 119. 3-23 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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