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1999 年度 実績報告書

北極振動の形成及び変動機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11640421
研究機関北海道大学

研究代表者

山ざき 孝治  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70270791)

キーワード北極振動 / プラネタリー波
研究概要

本年度は北極振動が大気の内部モードであることを確認し、また北極振動が高指数/低指数へ遷移するメカニズムを調べるため、大気大循環モデルでシミュレートされた北極振動について解析した。モデルはCCSR/NIES AGCMを使用し、季節ラン及び2月固定ランを行った結果、どちらのランにおいても北極振動が卓越し、振幅も観測と同程度となった。このことから北極振動が大気の内部モードであることが確かめられた。
2月固定ランの出力を用いて北極振動が高指数/低指数へ遷移する際のコンポジット解析をおこなった。帯状平均風に関する変形オイラー平均方程式系に基づき、どの項が遷移に関与しているか調べた。この結果、波の強制力が遷移に寄与していること、残差子午面循環が遷移をもとに戻すように働いていることが示された。また、波の強制力を各波数ごとに分解した結果から波数2と3の惑星規模の波が遷移に寄与していることが示された。総観規模の波は低緯度側の風の変動にある程度寄与している。
北極振動と関連した4-6カ月周期でゆっくり伝播する成層圏-対流圏結合モードが2月固定ランで見られた。帯状平均東西風の偏差は、最初に亜熱帯成層圏に現れ、ゆっくりと極方向へ伝播し、高緯度に達すると、急速に偏差が大きくなり、対流圏に伝播し北極振動パターンを形成する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamazaki, K.,and Y. Shinya: "Analysis of the Arctic Oscillation simulated by AGCM"J.Meteor.Soc.Japan. 77・6. 1287-1298 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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