11年度は、調査地域の北側の試料採集及び、薄片作成と、石英のC軸ファブリックの測定を終了した。又他の造岩鉱物(長石類、雲母類の微視的変形要素の解析結果と、その成課は、論文にて公表された。 他方、石英の形態と、結晶成方向が、重力場におけるマグマ内で、如何なる空間方位の特徴を有するかを解析するために、石英をエッチング処理した後、ナノメーター次元の表現構造(成長模様)をHRSEMで観察・解析をする。このHRSEM解析には特殊なコーティング処理を要し、その処理方法を確立して、成果を論文にて公表した。 以上の成果を踏えて、12年度は研究対象地域の南側の調査・試料採集を行ない、修得した解析用の知識・技術を実行する事で、課題である、石英の形態・格子ファブリックとマグマ対流の効果について、明らかにする事が可能となる。
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