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2000 年度 実績報告書

四万十帯における海嶺沈み込みと白亜紀末〜古第三紀テクトニクスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640459
研究機関大阪市立自然史博物館

研究代表者

川端 清司  大阪市立自然史博物館, 学芸課, 主任学芸員 (80195130)

キーワード四万十帯 / 付加体 / 現地性緑色岩 / 放散虫 / 海嶺 / 沈み込み
研究概要

3年計画の2年目として,研究課題である「四万十帯のおける海嶺沈み込みと白亜紀末〜古代三紀テクトニクス」を明らかにしていくために,今回申請した研究計画に沿って研究を進めるために以下のことを,本年度は行った.
・「海嶺沈み込み」の年代を正確に特定するための基礎的資料とするために,後期白亜系から古第三系までの連続層序を持つ北海道の根室層群において放散虫化石群集の時代的変化を検討する目的で,昨年度に採集した北海道浦幌町に分布する根室層群のモカワルップセクションの分析用試料について,引き続き放散虫化石の分析を進めている.
・紀伊半島東部・伊勢志摩地域の四万十帯についての野外調査を行ったが,当該地域においては「現地性」と考えられる緑色岩は見いだせなかった.予察的ではあるが,トランスフォーム断層による海嶺のセグメント化によって海嶺そのものが通過しなかった可能性が考えられる.
・9月14日から24日アメリカ合衆国カリフォルニア州ブレスデン市において開催された第9回国際放散虫会議において本研究でそれまでに得られた成果を「Ridge collision and in situ greenstones in accretionary complexes:An example from the Late Cretaceous Ryukyu Islands and south-west Japan margin.」として発表し,各国の関係分野の研究者と議論を行い,新しい知見を得ることができた.
・本年度に計画していた関東山地南部の四万十帯についての野外調査については日程の都合上行えなかった.3年次の重要課題としたい.
・化石放散虫の研究との比較研究のために,現生放散虫の分布・季節変動を調べるために,紀伊水道において,プランクトンネットによる放散虫試料のサンプリングを行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 川端清司: "白亜紀末〜古第三紀の古日本列島域における海嶺沈み込みの放散虫年代"第7回放散虫研究集会(兼,大阪微化石研究会第90回例会)講演要旨集(2000.6). P-9 (2000)

  • [文献書誌] KAWABATA,K.and KIMINAMI,k: "RIDGE COLLISION AND IN SITU GREENSTONES IN ACCRETIONARY COMPLEXES : AN EXAMPLE FROM THE LATE CRETACEOUS RYUKYU ISLAND AND SW JAPAN MARGIN"9TH MEETING, THE INTERNATIONAL ASSOCIATION OF RADIOLARIAN PALEONTOLOGISTS, PROGRAM WITH ABSTRACT. 40-40 (2000)

  • [文献書誌] 川端清司: "生きている放散虫"Nature Study(大阪市立自然史博物館友の会機関紙)ISSN0466-6089. 47・1. 3-7,12 (2001)

  • [文献書誌] 川端清司: "恐竜化石胚胎層準における松尾層群の放散虫化石"三重県鳥羽市産恐竜化石調査研究報告書,三重県立博物館. 59-62 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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