研究概要 |
本研究の目的は,星間空間における星間塵の成長過程,及びその光学的特性を実験的に明らかにすることである.そのためには,サブミクロンサイズ(0.1〜1mm)の微粒子(鉱物,有機物,氷)を真空中の微小空間に長時間閉じこめ,それらが衝突付着により時間と共にどう成長するかを観察する必要がある.また同時に微粒子を赤外吸収により分析する必要がある. 本年度は有機物微粒子に焦点をあて研究を行った.有機物微粒子の閉じこめ実験の前段階として,噴霧器を用いてエチレングリコール微粒子を作成し,200K付近における微粒子の付着力測定を流動法を用いて行った.その結果,有機物微粒子は鉱物微粒子の付着力より数桁大きな値を持つことが明らかになった.
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