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2001 年度 実績報告書

固体地球・惑星物質データベースの画像利用法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640474
研究機関東京大学

研究代表者

宮本 正道  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70107944)

研究分担者 武田 弘  東京大学, 大学院・理学系研究科, 名誉教授 (50011523)
田賀井 篤平  東京大学, 総合研究博物館, 教授 (40011738)
キーワード鉱物 / 隕石 / 月試料 / 化学組成 / 光学画像 / データベース / フォトCD / 元素分布
研究概要

固体地球・惑星物質データベースの画像利用法を開発するため、以下の方法で研究を行った。
1.現在蓄積されている「固体地球惑星物質データベース」(MINC)を現在市販汎用のデータベースプログラムとして広く利用されているWindowsのAccess97で利用できるデータベース形式に変換し、活用する方法を確立した。この種のプログラムは、結晶構造座標や分析値など鉱物毎に可変長データとなる形式での利用は便利ではなかったが、ビジュアルベーシックアプリケーション(VBA)によりデータ変換を行うことに成功した。Accessに変換されたデータは、各データ毎にReference Codeをつけてばらばらに蓄積することで検索が可能となり、検索結果はPrint OutおよびFile Outputもできる。現在のところMicrosoft Access97ライセンス保持者には、MINCデータとVBAプログラムを、独立したCD-ROMとして提供できる。
2.鉱物の化学組成データと光学画像データとの関連性を得るための、隕石試料および岩石薄片を偏光顕微鏡に装着したCCDカメラで撮影し、データベース化を検討しつつある。500万画素を超えるデジタルカメラでは、撮影した画像は焦点の合わせ方が一番の問題となる。これは光学系に入っている焦点合わせ光路がつかえないためである。この容量の大きい画像を保存するには、ポータブルハードディスクが有用で、整理した上にDVD-R/RWに書き出す方法を検討している。
3.上記方法で得た隕石試料の小画像と、光学顕微鏡による大型画像を上記MINCデータベースに添付して、化学組成データをどの部分について得たかを、データベースとして利用できるようになった。
4.隕石のエレクトロン・マイクロプローブによる化学組成分析値をデータベース化し、それを図示して利用するため、ExcelのVBAで利用する方法を開発した。しかし、MINCに合体するのではなく、AccessのReport形式で出力したものをExcelで利用する方式である。

  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] M.Miyamoto: "Diffuse Reflectance Spectra in the UV-Visible-Near Infrared Wavelength Region for Heated Samples of a Eucrite and Asteroid Vesta"ISAS Lunar and Planetary Symposium. 34. 73-75 (2001)

  • [文献書誌] Miyamoto M.: "Thermal history of the Ibitira noncumulate eucrite as inferred from pyroxene exsolution lamella : Evidence for reheating and rapid cooling"Meteoritics and Planetary Science. 36. 231-237 (2001)

  • [文献書誌] T.Tagai: "Catalogue of mineral specimens in the University Museum, the University of Tokyo. Part1. Silicate minerals"Mat. Rep. Univ. Mus. Univ. Tokyo. 43. 1-316 (2001)

  • [文献書誌] 武田 弘: "II Eグループ鉄隕石Mont Dieu中のケイ酸塩鉱物とその形成過程"地球惑星科学関連学会2001年合同大会予稿集. P2-003 (2001)

  • [文献書誌] 武田 弘: "固体地球惑星物質データベースのマイクロソフト・アクセス97での利用システム"日本鉱物学会2001年度年会講演要旨集. 97 (2001)

  • [文献書誌] Hiroshi Takeda: "Trace Element Chemistry of Minerals in Chemically Andesitic Material in the Caddo County IAB iron meteorite"Antarctic Meteorites. XXVI. 135-138 (2001)

  • [文献書誌] L.E.Nyquist: "Dating Eucrite Formation and Metamorphism"Antarctic Meteorites. XXVI. 113-115 (2001)

  • [文献書誌] Hiroshi Takeda: "Mineralogical Study of a Gray Anorthositic Clast in the Yamato 86032 Lunar Meteorite"Lunar and Planetary Science. XXXIII. #1267 (2002)

  • [文献書誌] Y.Z.Liu: "Rb-Sr and Sm-Nd Ages of Plagioclase-Diopside-Rich Material in Caddo CountyIAB Iron Meteorite"Lunar and Planetary Science. XXXIII. #1389 (2002)

  • [文献書誌] M.Ohtaka: "Ability of the Maltiband Imager for the Selene Mission and Study of Meteorites for the Data Interpretation"Lunar and Planetary Science. XXXIII. #1528 (2002)

  • [文献書誌] H.Takeda: "Mineralogy of a New Weakly Shocked Ureilite, DAR AL GANI 868 with Diamonds"Meteoritics and Planetary Science(Suppl.). 36・9. A203 (2001)

  • [文献書誌] L.E.Nyquist: "Live ^<53>Mn and ^<26>Al in an Unique Cumulate Eucrite with Very Calcic Feldspar(An〜98)"Meteoritics and Planetary Science(Suppl.). 36・9. A151 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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